一発屋で終わったと思われていたBabylon Zooでしたが、セカンドアルバムまでは発表しております。ファーストから2年のインターバルをおいてのセカンドアルバムは、自分達がグラムロックとして扱われている事の自覚が出ており、全編グラムな作品、しかもファーストよりもしっかり創り込まれており、こちらの作品の方がはっきり言って優れております。
1. All The Money's Gone
2. Manhattan Martian
3. Honaloochie Boogie
4. Honeymoon In Space
5. Stereo Superstar
6. Chrome Invader
7. Bikini Machine hine
8. Are You A Boy Or A Girl?
9. Hey Man
10. Aroma Girl
オール・ザ・マネーズ・ゴーンはオアシスのようでもあるグラムロック全開の曲で、ジャズマンのボーカルは色気に溢れ、魅力的です。マンハッタン・マーシャンはドラムンベースによるグラムロックで、未来感覚のグラムロックというふれこみに見事に答えております。ホナルーチー・ブギーはモットザフープルのカバーです。アレンジも歌いっぷりも見事です。ハネムーン・イン・スペースは美しいジギー時代のボウイのような曲です。デビュー前はグラムロックの知識は無かったそうですが、この作品を創る前にしっかり勉強して自分のものにしておりますし、それを表現出来るだけの才能は既に持ち合わせていたのです。
ステレオ・スーパースターはドラムンベースとグラムなアレンジが見事に融合した曲です。クローム・インヴェーダーはオアシスのようでもあり、イーノのような声でもあるようなグラムロックンロールです。ビキニ・マシーンはビートルズのアクロスザユニバースのような曲です。この辺りがボウイのルーツだという事に気づいたようです。アー・ユー・ア・ボーイ・オア・ア・ガール?はブリットポップですが、やはり声がイーノのようです。ヘイ・マンはポップで面白い曲です。アロマ・ガールはクラウデッドハウスのような美しいバラード曲です。X-レイの瞳を持つ少年(アルマゲドン・バビロン・ミックス)はボーナストラックで、ファーストの曲をリミックスしたものです。思いっきりジャングルしております。コズミック・ダンサーもボーナストラックでT-REXのカバー。
旨いとこ取りのような感じで美しく創られたアルバムですが、それを表現できるだけの実力があるので良しとしましょう。この後音沙汰がなくなるのですが、間違いなくこれは名盤と言えるだけの内容を持った作品です。
All the money's gone
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