

初期のRCサクセションの最高傑作アルバムです。彼等がやりたかった
ソウルや
フォークロックでの
音楽性が一つの完成形を示した名盤です。しかし発売1年で廃盤となっていましたが、その後にロックスタイルで成功した事によって、この名盤も再発される事になります。何といってもその後のライブでも歌われている名曲スローバラードが入っている事は大きいです。
1. ファンからの贈りもの
2. 大きな春子ちゃん
3. やさしさ
4. ぼくはぼくの為に
5. レコーディング・マン(のんびりしたり結論急いだり)
6. 夜の散歩をしないかね
7. ヒッピーに捧ぐ
8. うわの空
9. 冷たくした訳は
10. 甲州街道はもう秋なのさ
11. スローバラード
スローバラードは完全にジョンレノンのゴッドをパクっている曲ですが、清志郎の実体験を語ったその歌詞はスローバラードの名曲になっています。しかしこのアルバムはそれだけではありません。甲州街道はもう秋なのさや友人の事故しを受け入れられない苦悩を歌ったヒッピーに捧ぐは名曲です。これぞ泣ける曲です。オーケストラなどを入れて、録音技術も向上しています。ハイハットの音などかなり音が良くなっています。素晴らしいアルバムです。
井上陽水と共作した曲の流れを汲む夜の散歩をしないかねもロマンティックな曲です。ロックスタイルになって失われていく清志郎のソングライティング能力の高さを一番感じる事の出来るアルバムです。うわの空も名曲です。ファンからの贈りもの、冷たくした訳はやぼくはぼくの為にでR&Bの得意のジャンプアップナンバーはかなり完成されています。リンコワッショーが歌う大きな春子ちゃんもユニークな曲です。やさしさもビートルズ的なアレンジが斬新です。私は個人的に清志郎が書くストーンズ的な曲よりも、こうしたビートルズ的な曲の方が好きで高く評価します。葬儀の時に雨上がりの夜空しか歌わないのなんてナンセンスです。一番清志郎らしさが現れた素晴らしい名盤です。
ファンからの贈りもの