

久々にメンバー全員が顔を会わせて録音した曲を、若手のミュージシャンにゆだねてミックスダウンさせたアルバムです。長くバンドをともにしている為にマンネリになりがちな音創りをリフレッシュさせる効果を出す為の試みだったと思います。
1. Sweet Bitter Candy
2. 幸せの場所
3. 彼女はプレイガール
4. 月曜の朝には終わるとるに足らない夢
5. 窓からの景色
6. 君には宇宙船がある
7. 海辺のベンチ,鳥と夕陽
8. Lost Time(ロスタイム)
9. ぼくは幸せだった
10. 服を脱いで,僕のために
11. 月面讃歌
12. 恋人が眠ったあとに唄う歌
他人にゆだねるだけあって、曲はしっかりと創り込まれています。そして出来上がった作品はムーンライダーズらしいものに仕上がってはいますが、本来の彼等では使わないようなコンプのかけ方など、細部では他人にゆだねた効果が出ています。曲調はコステロやブラーのようなブリットポップな感じになっており、若手ミュージシャンの人選もそのような人達になっています。斉藤和義,桜井秀俊などです。
前作に引き続き歌心を大事にしている曲ばかりです。ムーンライダーズとして違和感はないのですが、やはりどこか違っている感じはあります。本来の彼等だったらもっと派手な仕掛けを作っているはずなのですが、あまり意表をつく部分がないので物足りなさもあります。そこは他人にゆだねたマイナスポイントだと思います。それでも新しい血を入れ替えたような試みは評価すべき英断だったと思います。
Sweet Bitter Candy
スポンサーサイト