1. Nine Lives 2. Falling in Love (Is Hard on the Knees) 3. Hole in My Soul 4. Taste of India 5. Full Circle 6. Something's Gotta Give 7. Ain't That a Bitch 8. Farm 9. Crash 10. Kiss Your Past Good-Bye 11. Pink 12. Attitude Adjustment 13. Fallen Angels
Nine Livesは猫の擬似的な声をサンプリングしたひょうきんな始まり方をする曲ですが、パワフルでいい感じの曲です。Falling in Love はシングルヒットした曲で、最近の曲なので多分どこかで耳にしている曲です。Hole in My Soulはいつものバラード曲です。ハードな部分と静かな部分の起伏がありいい曲です。Taste of Indiaはインド風のメロディーがサイケな感じでラップ風の歌い方も織り交ぜます。どうも前作からラップを意識した歌い方が目立ちます。しかしあくまでもハードロックにしてくれるところがエアロのいいところです。ゼップのカシミールのような曲。Full Circleは3拍子のバラードですが、かなり激しい演奏でドラマチッックな曲です。Something's Gotta Giveはかなりカッコイイ曲です。シフもシンプルでダイナミズムを大事にしている曲です。Ain't That a Bitchはムードジャズ風からいつしかビートルズ風のアレンジへと変わる面白い曲です。
Farmもビートルズ的なアレンジを拡大してハードロックに仕上げております。このやり方は普通ではなく、とてもカッコイイものです。このやり方は見習うべきでしょう。日本ではありきたりなやり方が今も横行しておりますから。Crashはポップな曲ですが、かなりアップテンポの曲なのでギンギンのハードロックに聴こえます。Kiss Your Past Good-Byeはグラム風のバラードでかなりドラマティックな創りです。完璧にハードロックバンドらしいアレンジになっているので古くささはありません。Pinkはシングルヒット曲で、ヒップホップやグランジの時代を生き抜いたエアロスミスだからこそ創れた名曲です。ありきたりなアレンジにはならずにビートルズ的な曲調でさえある素晴らしい曲です。Attitude Adjustmentも面白い作品です。ストレートな感じなのに愚直ではありませんので。Fallen Angelsはバラード調の曲です。確かイエローモンキーのラストアルバムでもこんな感じの曲があったような。
ミックジャガーも年を重ねるごとにその歌声に艶をましておりますが、スティーブンタイラーも然りです。この二人は特別なのでしょうか。普通はありえない事です。秘訣は女の精気を吸い取っているからなのでしょうか。恐るべしです。このアルバムでは新しい事にも果敢に挑戦しておりますので、今後はもっと年相応なハードロックを提供して欲しいと思います。ガキンチョ相手のロックは21世紀ではロックとは言えないでしょう。そんな私の思いを解消してくれるバンドがおりませんので、エアロに期待するしかありません。 Nine Lives