1. Mustapha 2. Fat Bottomed Girls 3. Jealousy 4. Bicycle Race 5. If You Can't Beat Them 6. Let Me Entertain You 7. Dead on Time 8. In Only Seven Days 9. Dreamers Ball 10. Fun It 11. Leaving Home Ain't Easy 12. Don't Stop Me Now 13. More of That Jazz
Mustaphaはいきなり一曲目から中近東風の曲で始まります。言葉もそちらの言葉でうたわれておりますが、こういった曲でもクィーンらしい曲として受け止められるのは、これまでの実績があってこそです。Fat Bottomed Girlsは先攻シングルのBicycle Raceのイベントで全裸の女性による自転車レースの模様を歌にしたものです。基本はカントリー調ですが、ハードロックとして仕上げています。Jealousyはジョンレノンに捧げた曲です。エレキシタールが不思議な感じです。Bicycle Raceはシングルヒットした曲です。ポップですが、かなりアヴァンギャルドな内容です。しかし親しみ易いところはクィーンならではです。If You Can't Beat Themはジョンディーコンの曲です。ポップで爽やかロックンロールですが、サビの入り方が不自然で不思議な曲です。Let Me Entertain Youはへヴィーなハードロックです。初期のクィーンに近いです。
Dead on Timeはシアーハートアタックに入っていそうなハードロックです。ファニーです。In Only Seven Daysはジョンディーコンの曲で、カプソをもっとポップにしたような曲です。Dreamer's Ballはブライアンメイの曲ですが、ライザミネリっぽい曲なので、フレディーが歌っています。しかし、ピアノではなくギターが先導していく曲です。Fun Itはロジャーテイラーの曲で、どろどろにファンキーな曲です。やっぱりハードロックバンドがやるファンクはカッコいいです。ギターも素晴らしい。Leaving Home Ain't Easyはボリューム奏法で半音階に流れていく不思議なフォーク調の曲です。Don't Stop Me Nowはシングルヒットしたので、現在でも有名な曲ではないでしょうか。クィーンらしいポップソングです。More of That Jazzがやはりこのアルバムのハイライトでしょう。ロジャーテイラーの作品です。ヘヴィメタっぽいギターリフがファンキーに展開していきます。クィーン流のファンクロックは、これが又カッコいいのです。曲調は違いますが、このギターアレンジ構築美はツェッペリンのアキレス最後の戦いに匹敵するぐらいの出来です。アルバムの曲が次々に導入されていくトータル感は決して悪くはないし、クィーンらしいソリッド感がたまりません。