このアルバムもミニアルバムになっていて、5曲しかありません。この頃はアイデアが浮かぶとそのまま作品にしていたようです。作曲はあらかじめしていますが、レコーディングでは即興による勢いをそのまま録音しているようなパッションがあります。日本でもジャズを演奏する若いミュージシャンはいますが、ここまで斬新なサウンドとアプローチを行うバンドはまずいません。
1. MUDDY SKY
2. DOWN GRADE
3. NOWHERE
4. SUBHUMAN
5. DAZE
ラテン系のボサノヴァなどのエッセンスをふんだんに交えたジャズを創りだしています。これはもはやフュージュンの領域ですが、フュージュンほど大げさなものではなくて、ボサノヴァやサルサのようにポップスレベルでのサイズで創っているので、フュージュンだとしても、かなり異色なスタイルになっています。ブラジルや中南米、もしくはフランス辺りのジャズを実験的にやる先鋭達と同じレベルなのだと思います。
流行に囚われる事無く、自らの信念に基づいたスタイルの追求がここまでの作品を生み出していると言えましょう。イカ天で彼等を知ったファンは、ここまで彼等が成長するとは予想だにしていなかったと思います。日本の狭い
音楽業界に馴染んでいたら、ここまで自由にクリエイト出来ていなかった事でしょう。海外に
音楽留学していた事が、ここにきて実を結んだと思います。斬新ではありますが、
音楽的にも素晴らしい出来映えです。見事な名盤です。
TIME AFTER TIME
スポンサーサイト