一時はアルコール依存症で、もしかしてジョンに続いて?と思われていたリンゴでしたが、立ち直って、多くのミュージシャン達に助けられてRINGO STARR AND HIS ALL-STARR BANDを結成、アルバムも出していますが、ライブアルバムで、各メンバーの曲やリンゴのヒット曲集になっていますので、ここでは紹介しません。スターだらけなので、映像で見た方が面白いと思います。このアルバムはそんな経緯もあり、オリジナルアルバムとしては9年ぶりの作品となりました。既に92年になっています。
1. Weight of the World 2. Don't Know a Thing (About Love) 3. Don't Go Where the Road Don't Go 4. Golden Blunders 5. All in the Name of Love 6. After All These Years 7. I Don't Believe You 8. Runaways 9. In a Heartbeat 10. What Goes Around 11. Don't Be Cruel
プロデューサーはDon Was、Jeff Lynne、Peter Asher、Phil Ramoneといった時代を代表するプロデューサーを起用しています。曲の方はブリットポップになっていて、これまでで一番ビートルズっぽい感じになっています。特にWeight Of The Worldはブリットポップとしての名曲になっています。それでも売れないのはなぜなんでしょう。特にDon Wasがプロデュースしている曲がジェフリンが手がけた曲よりもビートルズ的だというのが笑えます。
元ビートルズのメンバーは参加していませんが、曲の良さはこれまでの中でも一番ではないでしょうか。Ringo Starr & His All-Starr Bandでのライブはまるで営業のような感じがしますが、それでも古いファンが集まり、結構好評になっています。リンゴのファンも地味ながらちゃんとサポートしているのです。そしてこのアルバムの出来映えは、そんなファンをも唸らせるほどの出来映えです。リンゴの最高傑作はこの作品かもしれません。素晴らしい名盤です。