1. Jackie Wilson Said (I'm In Heaven When You Smile) 2. Gypsy 3. I Will Be There 4. Listen To The Lion 5. Saint Dominic's Preview 6. Redwood Tree 7. Almost Independence Day
Dexys Midnight RunnersがカバーしたJackie Wilson Saidが入っているのがこのアルバムです。ジャズ的なスウィング感をもった曲ですが、この1曲にジャズもフォークも、カントリーも全て含まれていてソウルミュージックになっているという素晴らしい名曲です。この1曲があるだけでも、このアルバムの価値がありますが、他の曲も素晴らしい出来映えになっています。私はヴァンモリソンの作品の中では、このアルバムが一番好きです。アメリカの音楽が一つにまとまって勢いのある素晴らしいソウルミュージックとなっているからです。ジャクソンブラウンの作品と共通する映像が目に浮かぶほどです。
カントリーミュージックは彼の故郷でもあるアイルランド移民がもたらしたものです。そのアメリカの音楽に魅せられて、アイルランドから来た彼が、更にその音楽を極めたものを生み出すと言う、壮大なるスケール感を感じずにはおられません。Jackie Wilson Saidも当時は小さなヒットしかしませんでしたが、80年代になってDexys Midnight Runnersがカバーした事によって、彼のソングライティングの高さが再評価されました。歌詞も素晴らしいです。タイトル曲のSaint Dominic's Previewもカントリー的な始まりからソウルミュージック的な盛り上がりを魅せる素晴らしい曲です。名盤です。