ボズスキャッグス自身がプロデュースをするようになった作品で、Al GreenやAllen Toussaintのカバーを取り上げるなど、リズム&ブルースやニュー
ソウル を自分なりに昇華したような内容ながら、既にA.O.R.のエッセンスが芽生えています。特にバラードは絶品で、A.O.R.のスタイルが完全に見えています。ボズスキャッグスはこのスタイルを押し進めていくのですが、それが自然と一般的にも広まっていき、A.O.R.というジャンルが生まれていくのです。
1. Dinah Flo
2. Slowly In The West
3. Full-Lock Power Slide
4. Old Time Lovin'
5. Might Have To Cry
6. Hello My Lover
7. Freedom For The Stallion
8. He's A Fool For You
9. We're Gonna Roll
10. My Time
流れとしては
ソウル ミュージックなので、後のブラコンの元祖とも言えます。ニュー
ソウル はまだ当時はここまで白人的ではなかったので、A.O.R.やブラコンは白人であるボズスキャッグスが生み出していったと言ってもいいくらいです。既に
音楽 的には洗練されていて、白人による黒人
音楽 を用いた新しい
音楽 の担い手としては完璧です。まだブレイク前ですが、曲もかなりいいです。
ボズの歌声は特にバラードでは天下一品で、黒人の
ソウル シンガーを真似ているのは分かりますが、黒人シンガーには無い独特の魅力が有ります。彼にしか出来ない味わいが有るのですが、CHARが唯一真似出来ていると思います。当時はL.A.サウンドとも呼ばれていましたが、ニューヨークの
フュージュン スタイルを彷彿とさせる都会的なアレンジも素晴らしいものです。既に彼の魅力が十分に楽しめる名盤です。
Dinah Flo
VIDEO Slowly In The West
VIDEO Full-Lock Power Slide/Freedom for the Stallion/We're Gonna Roll
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