ボズスキャッグスの大出世作です。爆発的に大ヒットしたアルバムで、このアルバム以降ボズスキャッグスはヒットメーカーとして君臨していく事となります。アルバム全体としてはまだ完全なA.O.R.サウンドにはなっていませんが、ビッグヒットのWe're All AloneとLowdownによって、新しいサウンドのA.O.R.が印象づけられた作品になっています。Adult oriented Rockという事で、大人が楽しめるロックという新しいジャンルを生み出すきっかけとなった作品です。
1. What Can I Say 2. Georgia 3. Jump Street 4. What Do You Want The Girl To Do 5. Harbor Lights 6. Lowdown 7. It's Over 8. Love Me Tomorrow 9. Lido Shuffle 10. We're All Alone
そして大成功となった要因としては、何といっても名曲We're All Aloneのビッグヒットによる所が大きいです。これまでもボズのバラードは定評が有りましたが、この曲の出来映えは見事なもので、永遠の名作と言えましょう。もう一つのヒット曲LowdownによってA.O.R.というスタイルが決定づけられたとも言えます。ニューソウルとライトフュージュンがダンディズムに融合したこの曲は、ディスコミュージックにも対応して、その後にA.O.R.と呼ばれるようになる曲の手本となりました。当時はまだそんな呼び方はされていませんでした。ただし、アルバムの中にはロックンロールやリズム&ブルースの古いスタイルを持った曲も存在しており、アルバム全体ではまだ完成されているとは言えません。しかし、この作品から意識が変革されたと言う事実から、歴史的名盤と言えます。