1969年フランスでのライブ音源によるアルバムです。Shorter、Corea、Holland、DeJohnetteというメンバーで、BitchesBrewとして確立される以前のエレクトリックマイルスの音があります。まだモードジャズ的な構成が残っている時期なので、非常にミクスチャーな混沌としていますが、聴き易さもあります。
1. Directions
2. Miles Runs the Voodoo Down
3. Milestones
4. footprints
5. 'Round Midnight
6. It's About That Time
7. Sanctuary~The Theme
まだ試行錯誤している時代ですが、ライブでは堂々たる演奏を繰り広げております。チックコリアのエレピもまだジャズ的で、デイブホランドもウッドベースを弾いているので、黄金のクィンテッドの進化形として捉える事も出来ます。この時代の音源というのは大変貴重で、マイルスの変遷を知る手がかりにもなります。非常に番外編的なアルバムですが、ジャズよりな人もロックよりな人にも楽しめる作品ではないでしょうか。
これにてエレクトリックマイルス時代の作品紹介は終了いたします。次回からは1981年にカムバックしてからの作品を紹介していきます。マイルスにとっての人生のラストスパートとなっていく時代のものです。
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