ハービーハンコックとは昔から交友がありましたが、この頃はウェインショーターとも交流を深めていた時期で、サンタナのトレードマークでもあったヒンズー教のシュリ・チンモイからは離れ、ハービーやウェインショーターがやっている日本の仏教に帰依するようになります。そしてこの90年代最初のアルバムからは新境地を拓いていきます。アイズレー・ブラザーズ、カーティス・メイフィールド、オラトゥンジ、コルトレーン、ジミヘンのカバー曲が含まれていますが、俗っぽさが無くなり、以前とは違う精神性を表現するような
音楽 になっています。
1. Let There Be Light/Spirits Dancing In The Flesh
2. Gypsy Woman
3. It's A Jungle Out There
4. Soweto (Africa Libre)
5. Choose
6. Peace On Earth...Mother Earth...Third Stone From The Sun
7. Full Moon
8. Who's That Lady
9. Jin-Go-Lo-Ba
10. Goodness And Mercy
精神性を追求する事により、ギターのフレージングも見違えるように意味を持って良くなっています。まだ人気的には低迷の時代でしたが、静かにサンタナはミュージシャンとして復活していたのです。
フュージュン 的な洗練さはパットメセニーに近いものになり、単なる売れ線狙いの
音楽 とは別次元の
音楽 になっています。楽曲の一部を担う為のギターフレーズと、精神性を表現する為のギターフレーズは全く別物です。サンタナの存在意義が生まれ、サンタナでなければ表現出来ない
音楽 となるのです。ですから80年代の作品よりも、このアルバムは活きた音が詰まっています。
昔のギターサウンドとは違いますが、80年代のサウンドに比べると音が格段に良くなっています。これはエフェクターが進化した事も有りますが、音の選択、ピッキングのタッチセンス、どれをとってもサンタナ自身が進化した事の現れです。初期の代表作Jin-Go-Lo-Baを再演しているのも、自信の現れでしょう。全体的に統一感があり、無節操さや迷いが無くなっていると思います。素晴らしい作品です。名盤です。
Let There Be Light/Spirits Dancing In The Flesh
VIDEO Gypsy Woman
VIDEO It's a Jungle out There
VIDEO
Soweto
VIDEO Choose
VIDEO Peace On Earth... Mother Earth...Third Stone From The Sun
VIDEO Full Moon
VIDEO Who's That Lady
VIDEO Jin-go-lo-ba
VIDEO Goodness and Mercy
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