1. The Jealous Kind 2. I Broke Down 3. You Came Along 4. Catfish 5. Moon Dew 6. The Man In Me 7. She Is My Lady 8. Worrier 9. Born Thru Indifference 10. A Song For You
Steve Gadd、Richard Tee、Cornell Dupree、Eric Gale、Gordon Edwardsというスタッフのメンバーを中心にサザンロック、ニューソウルなどを都会的なアレンジで、洗練されているのに土の臭いがするような雰囲気に持っていく所がジョーコッカーの存在感です。Peter Toshがアレンジャーとなって、ボブディランのThe Man in Meをレゲエにアレンジしています。76年の作品ですから、とても時代にあった音を出していますが、ジョーコッカーのしゃがれ声は、それでも胸に迫るものがあります。
洗練されていますが、決しておしゃれというには肉感的なのです。トムウェイツのようなクールに振る舞う事は出来ないほどパッショナブルです。レオンラッセルの名曲A Song For Youなど、バラードでは最高の泣き節を入れています。スタッフのメンバーは都会的なフュージュンを演奏しますが、ルーツとして南部のブルースなどを持っているだけに、ジョーコッカーとの相性は最高です。クラプトンはレイドバックしている時期だけに、それほど目立っていません。渋い内容ですが、ロックファンをも唸らせるような力を持った作品です。中期の大名盤です。