Don Wasをプロデューサに迎えて、これまで歌ってきた曲をリメイクした作品です。再演なので、昔雰囲気が違うのですが、大きく変わっている訳でもなく、よりナチュラルに、よりシンプルに無駄を省いたアレンジになっています。曲そのものの良さを見直すように、丁寧に作られています。それだけ音楽を愛している事の証でしょう。若い頃に歌った曲を、老練になってから再演しているのですが、若い頃から渋かったので、それほど驚くような事はありません。
1. Into The Mystic 2. Anybody Seen My Girl 3. Delta Lady 4. Heart Full Of Rain 5. Don't Let Me Be Misunderstood 6. Many Rivers To Cross 7. High Lonesome Blue 8. Sail Away 9. You And I 10. Darling Be Home Soon 11. Dignity 12. You Can Leave Your Hat On 13. You Are So Beautiful 14. Can't Find My Way Home
ある意味ベストアルバムの一つにもなるかもしれませんが、シンガーとして、本来あるべき姿を見直したような潔さがあります。ヴァンモリソンのInto the Mysticだけが新しい曲になっています。常にリズム&ブルースを追求していたヴァンモリソンに対して、少し寄り道をしてきたジョーコッカーの反省のような部分もあると思いたいです。80年代の虚構のようなアレンジで売れていた事は、あまりほめられたものではないからです。そういう意味で、本当に必要な音だけをまとった赤裸裸なほどの裸の歌が収められています。