プロデューサーがDon Grolnickに代わっていますが、バックメンバーは大体いつものメンバーです。80年代最後の作品ですが、80年代の悪い部分は一つも出さずにJTらしい作品になっています。いつものジェイムステイラーというよりは、彼なりに進化しているのが凄いです。作曲の面ではっきりとその成長が感じられますが、順を追って作品を聴いていないと、その進化には気づかないかもしれません。
1. Never Die Young
2. T-Bone
3. Baby Boom Baby
4. Runaway Boy
5. Valentine's Day
6. Sun On The Moon
7. Sweet Potato Pie
8. Home By Another Way
9. Letter In The Mail
10. First Of May
作曲の進化というのは、新しいコード構成の発見だったりします。ギターを弾く人にしか分からないかもしれませんが、これまで使った事が無いコード構成が、作品ごとに出てくるのです。常に新しいコードを見つけて自分のものにして、それを元に曲を創るというのは、ギタリストである作曲家にとっては、いつも心がけている事であらねばなりません。しかし、そういうギタリストはかなり少なく感じます。日本で言えばCHARや山崎まさよしくらいだと思います。教則本に出て来るコードではない和音を見つけ出すのです。
ジェイムステイラーの作品には、そういう普通のコードとは違うものが沢山出てきます。フュージュンの影響というのもあるかもしれませんが。フュージュンでも使わなかったような新しい和音が聴き取れる所が凄いのです。そして、それを元にポップな分かり易い曲を創ると言うソングライターとして、かなりレベルの高いミュージシャンです。良い曲であれば、そういう事が分からなくても楽しめますが、ギターで曲を創る事が多い私にとっては、かなり参考になります。
Never Die Young
VIDEO Valentine's Day
VIDEO Sun On The Moon
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