フュージュン 時代のジョニミッチェルの最高傑作です。前作の延長線上にありますが、更なる極みに達しています。前作で活躍したJaco Pastoriusが全編に参加しています。同じくウェザーリポートのWayne Shorterも参加してジョニミッチェルが目指す
フォーク と
フュージュン の融合はここに完成したのでした。Airtoなどのパーカッションがリズムを刻み、歌とギターとベースが主体という前作からの流れに、John Guerinのドラムも邪魔にならな程度でビートを生み出しています。邦題はドンファンのじゃじゃ馬娘です。アナログ盤では2枚組の大作になっています。
1. Overture-Cotton Avenue
2. Talk To Me
3. Jericho
4. Paprika Plains
5. Otis And Marlina
6. The Tenth World
7. Dreamland
8. Don Juan's Reckless Daughter
9. Off Night Backstreet
10. The Silky Veils Of Ardor
イーグルスのGlenn FreyやJ.D. Southerの他にChaka Khanもバックボーカルで参加しています。豪華ミュージシャンが関わっていますが、それでも主役はジョニミッチェルです。もはや誰の追従も許さないくらいに独創的な世界を生み出しています。
フュージュン 時代の作品は、どれも歴史的な名盤として存在するほどのレベルに達していますが、特にこの作品は独創的で、ジョニミッチェルの
音楽 と言うカテゴリーでしか表現出来ないような内容になっています。後半はブラジリアンパーカッションと歌という世界になります。これも80年代に流行るワールドミュージックの先駆けのような内容になっています。
ジャズフォーマットのみならず、オーケストラがまるで映画
音楽 のように視覚的な響きを持っています。歌の無い部分も多く、プログレッシヴロックという表現が一番的を得ているかもしれません。当時の最先端のミュージシャンが参加しているにもかかわらず、全く流行の音などは入っていません。自分のやるべき
音楽 が明白なのですから、流行のスタイルをやる必要がないのです。そしてとてもユニークでありながら感動的な美しさを持っています。斬新ではありますが、アヴァンギャルドには至らず、あくまでもポップスとして最高にアナーキーなくらいの作品に仕上がっています。
フォーク と
フュージュン の融合と言う行いにおいては最高の作品になっています。歴史的な素晴らしい名盤です。
Overture-Cotton Avenue
VIDEO Talk To Me
VIDEO Jericho
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