1. The Score 2. Learning To Fly 3. The Miricle 4. Touch and Go 5. Love Blind 6. Step Aside 7. Lay Down Your Guns 8. Mars, The Bringer Of War 9. The Loco-Motion 10. Vacant Possession
音の軽かったカールパーマーのドラムに比べて、コージーパウウェルのドラムサウンドは重いので、大変な違和感があるのですが、それでもグレッグレイクが歌い出せば、一気にELPだと実感出来るのです。私にとっての、ロック界での最高のボーカリストはグレッグレイクですからFENからシングルカットされていたTouch and Goが流れてきた時は狂喜乱舞いたしました。サウンド的には恐怖の頭脳改革から三部作辺りの感じになっています。ポリフォニックシンセは違和感がありますが、アナログシンセを多用しているので、この後のカールパーマーが復帰した作品よりもELPらしいと言えるかもしれません。
昔のようにクラシック曲をロックにアレンジしています。ホルストの惑星からMars, The Bringer Of Warが選ばれています。当時はまだ大物バンドの復活というのはブームにはなっていませんでしたので、安っぽいイメージでの再結成ではなく、昔のようにワクワクさせてくれると信じていました。ドラムがコージーパウウェルだからなのか、変拍子の攻撃的なスタイルはありませんが、ELPがあのまま活動を続けていれば、きっとこの感じになっていたであろうと思わせる音になっています。ジャズ的なStep Asideはありますが。金銭的な面での解散だったので、その続きはみなが夢見ていた事でしょう。その夢が現実になっている作品です。カールパーマーではありませんが、私は彼等の代表作であり、名盤だと思います。