1. Camera Obscura 2. Tananore 3. Win A Few 4. My Funny Valentine 5. Das Lied Von Einsanen Madchens 6. Fearfully In Danger 7. My Heart Is Empty 8. Into The Arena 9. Konig
John Caleが絡んでいるので現代音楽的な音の配置になっています。Nicoの歌はより呪文度を増していますが、ジャズスタンダードのMy Funny Valentineをまともにカバーしています。今の耳で聴いても衝撃的な斬新さに溢れている名盤です。MTVの時代なのでPVもあるのですが、なぜか60年代後半のアンディーウォーホールが撮影したフィルムのような質感に仕上げています。この後彼女はイビサ島の自宅近くで自転車で転倒し、頭を強く打って脳内出血により、帰らぬ人となりました。しかし、彼女が残した作品は未だに風化する事も無く、燦然とその歪さを失わず存在しています。
『Das Lied Von Einsanen Madchens』の映像の頭に出てくる人は、80年代の殆どのNICOのライブに参加していますが、NICOの死後彼女の伝記を出しました・・・。NICOへの悪口と悲惨なライブハウス巡りに関する愚痴がメインで、「暴露本」に近かったです・・・。嫌なら途中で逃げ出せば良かったのにとも思いましたが、「宿命の女」故に出来なかったのでしょうね・・・。