99年の作品で、このアルバムはグラミー賞でBest Contemporary Folk Albumに選ばれました。これまでのアバンギャルド路線から少し方向転換して、更に深みを増したトムウェイツワールドが炸裂しています。ここまでこの独創的な音楽を追求し続けてきた事は驚異的な事で、評価は高くても、ビルボードで100位に入る事も難しかったのですが、このアルバムは30位まで上がる健闘をみせています。
1. Big In Japan 2. Lowside Of The Road 3. Hold On 4. Get Behind The Mule 5. House Where Nobody Lives 6. Cold Water 7. Pony 8. What's He Building? 9. Black Market Baby 10. Eyeball Kid 11. Picture In A Frame 12. Chocolate Jesus 13. Georgia Lee 14. Filipino Box Spring Hog 15. Take It With Me 16. Come On Up To The House
Big In Japanでは初のサンプラーをとうとう使っています。まずボイスパーカッションをサンプラーでシーケンスしていますドラムなども打ち込みでプログラミングされています。音色はアナログな題材をサンプリングしているので、いつもの感じなのですが、デジタル処理されている感じが逆におどろおどろしいです。そうしたアバンギャルド路線とは別にHold Onのようなアメリカ的なフォークロックも創っています。ブルーススプリングスティーンもカバーするほど、トムウェイツはアメリカ的な曲を創らせると素晴らしい曲を創ります。