81年の作品で、ブラコン度が更に進んだ内容になっています。Eric TaggやBill Champlinによるボーカルが中心の曲が多く、シンセに取って代わったギターの主役の座を守ろうとする事はしていただけなかった時期です。ギターもエフェクティヴでカラフルになっていますが、歌を主役にしているので、ギターファンとしては物足りないかもしれません。
1. Mr. Briefcase
2. (Just) Tell Me Pretty Lies
3. No Sympathy
4. Is It You?
5. Dreamwalk
6. Countdown (Captain Fingers)
7. Good Question
8. (You Caught Me) Smilin'
9. On The Slow Glide
10. No Sympathy (Reprise)
RITという、自分の愛称をタイトルにしているだけに、それなりの決意がある作品だと思いますが、当時の
フュージュン 界の流行なのか、ブラコン、
ファンク 度が強いです。チョッパーベースを強調したり、黒人
音楽 はニューソウルからブラコンへと流行が変わっていただけに、そのバッキングとして、どれだけの演奏が出来るかと言う事がテーマのようです。ですから、その手のファンには受けはいいのですが、ギターファンとしては肩すかしを食らったような感じです。
救いなのは、テクニシャンぞろいのメンバーのプレイです。デジタル感が強くなっていた時期に、70年代と変わらない音色は聴き心地がいいです。この頃の曲の創り方は、曲というよりも、アレンジの巧妙さに命をかけていたような時期でもあり、そういう面では大変参考になるアレンジのオンパレードです。合間に聴かせるガットギターによるDreamwalkのような曲は美しいです。ブラコンファンにとっては素晴らしい作品だと思います。
Mr. Briefcase
VIDEO (Just) Tell Me Pretty Lies
VIDEO No Sympathy
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