84年の作品で、完全に80年代サウンドに毒されてしまった作品です。打ち込みのドラムやHarvey Masonもドラムを叩いていますが、80年代を代表するPhil Collinsも参加しています。シンセもデジタルシンセの初期の頃のチープな音を使っています。ただ、それでもさすがに腕利きの
フュージュン 系ミュージシャンが揃っているので、演奏は迫力があります。押してEric Taggによるボーカル作品になっています。
1. Operator (Thief On The Line)
2. Other Love
3. Sunset Drivers
4. Mandela
5. Amaretto
6. Rit Vars II
7. Be Good To Me
8. I'm Not Responsible
9. Shadow Dancing
10. Heavenly Bodies
完全に売れせん狙いの作品です。A.O.R.でもなく、80年代サウンドです。リーリトナーもミュートによる早いパッセージのプレイをしてヴァンへイレンを意識しているような感じがします。時折どうしてもクロスオーバーなスタイルが顔を見せる時がありますが、そこだけがいい感じです。分数コードも使っていますが、かなりロックよりな内容になっています。クロスオーバーブームも去って、売り上げが落ち込んでいたのもあるでしょうが、ここまで見境が無くなって来るとファンも離れていくというものです。
そんな内容ですが、演奏だけはさすがにしっかりしていて、他のあまたの80年代サウンドとは格が違います。しかし、それだけ不自然な内容になっているので、売れていません。誰もリーリトナーにコマーシャルな部分は求めていませんから、自分のスタイルを貫けばいいのに、この人は結構流行に迎合しがちな所があります。ただ、こんな単純なポップではないけど聴き易い
音楽 を好きな人もいますので、多少のニーズはありました。
Other Love
VIDEO Sunset Drivers
VIDEO Mandela
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