クロスオーバーギタリストとしてリーリトナーと人気を二分していたラリーカルトンを紹介します。クロスオーバーギタリストとしてはリーリトナーを後追いしていたような感じでしたが、ソロデビューはこの68年の作品であり、リトナーよりもキャリアは長いようです。ここではまだクロスオーバーにはなっておらず、ジャズロックにすらなっていません。まだジャズとポップスを融合したような曲をやっています。
フュージュン の最初機の頃の作品なのであります。
1. With A Little Help From My Friends
2. MacArthur Park
3. Don't You Care?
4. When Sunny Gets Blue
5. Honey
6. Monday Monday
7. Eleanor Rigby
8. The Odd Couple
9. By The TIme I Get To Phoenix
10. People Get Ready
ビートルズをはじめとするポップスをカバーした曲ばかりです。ちょうどウェスモンゴメリーと同時代という事もあり、ウェスモンゴメリーとも違うタッチになっています。本当に
フュージュン が産声を上げたような感じの作品です。ギタープレイとしてはジャズギターであり、ロック的な奏法はまだ出てきません。ブルースやカントリー的な奏法はあります。まだクルセイダーズにも参加する前の作品であり、南カリフォルニア・ビッグ・バンド・コンテストで最優秀ソロイスト賞を受賞した勢いでレコードをリリースしたものになります。
ラリーカールトンのファンとしても、かなりレアな作品であり、ナチュラルなギターサウンドが若々しいです。この時代にジャズとロックを融合させていたギタリストはラリーコリエルくらいなもので、カールトンもウェスモンゴメリーもまだジャズギタリストの領域を出ていません。この後にマイルスデイヴィスがジャズロックの基礎を築いて
フュージュン の進化は加速度的に進んでいきますので、それ以前の貴重な作品となります。
Don't You Care?
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