98年の作品で、ピアニスト小曽根真とのデュオアルバムになっています。完全にギターとピアノだけの演奏なので、ここ最近のドラムレスなスタイルですが、今回はパーカッションもありませんので、二人だけのタイム感でのみ演奏されています。カバー曲とオリジナル曲が織り交ぜられており、トータルコンセプトとしては、彼なりのダンディズムという事になるのでしょう。
1. SPAIN
2. BABI'S BOSSA
3. AZIMUTH
4. SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
5. PRAY
6. PASSIONATE SNOW
7. TOMORROW~MAYBE FROM "ANNIE"
8. DANDYISM
SPAINはチックコリアの曲のカバーで、ピアノ曲をギターで表現するのが結構好きみたいですね。ピアノとギターではボイシングが違ってきますので、
ジャズギターでは、独自のボイシングが、そのギタリストの持ち味になると思います。ただ、指の長さの関係で、だいたい同じようなボイシングになりがちでもあります。そこが工夫の仕方次第なのですが、まあまあいい感じではないでしょうか。ミュージカルアニーのTOMORROWを選曲するというのもユニークです。
このアルバムと同じくしてギタリスト福田進一とのデュエット作品Forbidden Playsも出しています。一人のミュージシャンと一対一で向き合う事で、混じりっ気が少ない
音楽を生み出そうとしているようです。一対一なので、楽器での会話もし易いのでしょう。そんなポエムのような演奏は、癒し系でもあります。ちょっとおとなしめになり過ぎの感もありますが、
音楽を演奏する魂はしっかり伝わってきます。
SPAIN
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