

今年の
ジャズ名盤シリーズ、最後は同じく日本から高中正義です。中国と日本のハーフであり、サディスティックミカバンド、サディスティックスを経てソロ活動を初めてのファーストアルバムになります。サディスティックス時代からニューヨーク系の
フュージュンサウンドをやっていたので、自然とクロスオーバーなスタイルの作品になっています。
1. OH! TENGO SUERTE
2. トーキョー レギー
3. 蜃気楼の島へ
4. 憧れのセーシェル諸島
5. FUNKEE MAH-CHAN
6. サヨナラ……FUJIさん
7. バードアイランド急行
8. TROPIC BIRDS
バックメンバーはサディスティックスからの流れで、後藤次利、今井裕、ドラムは林立夫で、高橋ユキヒロは作詞で参加しています。その他に斉藤ノブや井上陽水も参加しています。ロック・フィールドからクロスオーバーに進んでいるので、渡辺香津美とかとは違って、ポップで分かり易い楽曲になっているので、最初から秘録支持されました。南国のセーシェル諸島をイメージしたトロピカル楽園的なサウンドは、日本でもサーファーが増え始めたこの時期に若者を中心に人気が出始めました。彼はソロになってからの方が人気が高くなったのです。
このアルバムでは苦手な歌も披露していますが、音痴な為、歌よりもギターに歌わせる事を選択し、サンタナのような分かり易い旋律、クロスオーバーの楽観的な部分を強調したサウンドになっています。この頃はまだストラトキャスターを愛用していて、ハーフトーンによるフェイズアウトサウンドをトレードマークにしています。髪をオールバックにして派手なステージ衣装で演奏するスタイルを貫いており、一躍日本を代表するギタリストへと上り詰めていきます。
OH! TENGO SUERTE
トーキョー レギー
蜃気楼の島へ