

79年の作品で、ジャケットからも分かるように、夏、海をイメージさせる楽曲が並んでいます。パラレル・ターンだけがスキーになっていますが、後に言うリゾートミュージックの先駆けになるでしょう。日本でもサーファーが徐々に増えだして、山下達郎やサザンの他に高中正義の
音楽も愛されていました。ラテンのリズムは海によく似合うのです。
1. BLUE LAGOON
2. RADIO RIO
3. EXPLOSION
4. 珊瑚礁の妖精
5. TAJ MAHAL
6. BAMBOO VENDER
7. パラレル・ターン
8. RAINY DAY BLUE
サンタナのような攻撃的なラテンミュージックではなく、ただ陽気に明るいサンバのリズムを当時流行っていたディスコのような軽快なノリで
フュージュンにアレンジした彼ならではのサウンドになっています。CMでも使われたBLUE LAGOONはその代表作です。南国の海、それはパラダイス。バブル前ですが、海外旅行も行き易くなって、そんな時のテーマ曲にぴったりな
音楽であります。しかし、高中正義本人は、あまり南国に行った事が無いようです。TAJ MAHALはロッドスチュアートのアイムセクシーのパクリですが笑えます。
ナベサダのようなパラダイス系の
音楽をやれば女に持てるというのもあります。彼の時代は女に持てる為にギターを始めたというのが動機になっているのが当たり前の時代でしたし、ルックスは良くない彼の場合、ギターに磨きをかける事が生命線な訳です。それでも、ここまで弾きこなせるようになるには相当な努力が必要でしょう。当時はキラーチューンとも言えるくらい若者に支持されていました。ロックフィーリングを失っていなかったので、ロックファンも彼の作品は軟派でも許せていたのです。
BLUE LAGOON
RADIO RIO
EXPLOSION