

80年の作品で、トロピカーナなパラダイスサウンドを更に追求した作品です、その中でもロック的なニュアンスをしっかり表現しながら、よりポップなソングライティングをこなしています。夏の海に合う
音楽というイメージですが、それにしてはかなりドライヴ感のある演奏ですので、実際にこの
音楽で海にいって盛り上がるかどうかは疑問も残ります、それほどホット過ぎるのです。
1. EARLY BIRD
2. WILD MOW-MOW
3. MAMBO NO.6
4. CRYSTAL MEMORIES
5. MY SECRET BEACH
6. 空ド白ソ
7. PALM STREET
8. Le Premier Mars
日本でシングルヒットさせるのですから、かなりしっかりとしたメロディーを創らなければなりませんが、高中正義は国内外問わず、クロスオーバーの分野では一番覚え易いメロディーを創っています。そして、その旋律がギターを弾く上で、かっこいいフレージングになるように演奏出来るという課題も、見事に成し遂げています。この辺のセンスは
ジャズ側のミュージシャンには真似出来ないところです。全ての曲に歌心があります。
今回はMAMBO NO.6も見事なアレンジで表現しています。そしてEARLY BIRDも彼の代表曲の一つです。彼の場合はアドリブはほとんどありませんが、アドリブをする上で、一番大事な事は、頭に浮かんだ旋律をそのまま楽器ですぐに表現出来るという事です。彼の場合は、頭に浮かんだメロディーをそのままギターで表現して、それを曲にしている感じかので、その才能はあるのだと思います。しかし、アンサンブルを大事にするという、日本的な習性なのか、冒険するような演奏はいっさいしていません。それは海外ではつまらない
音楽に聴こえますが、日本では逆に安心感となって売れてしまうのです。
EARLY BIRD
WILD MOW-MOW
MAMBO NO.6