97年の作品で、虹伝説の続編になります。この作品もイタリアの画家の作品にインスパイアされて創られており、コンセプトアルバムになっています。前の作品ほどプログレ度はありません。ロック色が強くなっており、ちょっとしたブレイクはプログレ感覚はありますが、情緒性は前作には及びません。それよりも、
音楽 としてのダイナミズムはこちらの方が上回っているようです。
1. Heaven and Earth
2. Who?
3. Away
4. Goblin's Theme
5. Cave City
6. March For Colors
7. Monochrome
8. Smoke
9. Died Out
10. Gray
11. Into the Sky
12. Morning of Creation
久々にプログレな感じを出そうとしていますが、時代が変わっているだけに、素直にプログレ色は出さずに、90年代でも通用する音に仕上げています。久しくこういう音は出していなかったので、新鮮に聴こえます。70年代初期はフュージョンもプログレもごった煮になっており、どちらも新しい
音楽 を模索して混沌としていましたので、フュージョンを得意とする高中がこういう音を出すのも不思議ではありません。
ロック出身の高中ですから、プログレも好きだったので、こうした作品も本来は創りたかったはずですし、フュージョンファンでも楽しめるような内容になっています。このジャンルがクロスオーバーしている感じが、本来はフュージョンの醍醐味であり、軽快なだけのサウンドはまやかしでしかないはずです。ここまでやって、やっと本来のフュージョンファンも楽しめるはずなのです。ですから、もっとコマーシャルではない、こうした作品を私は求めています。
Heaven and Earth
VIDEO Gray
VIDEO Into the Sky
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