98年の作品で、アシッド
ジャズなアレンジになっていて、同じ夏をテーマにしていながらも、ほのぼのとした作品になっています。大人の夏のバカンスではなく、子供が夏休みを過ごすような懐かしさを感じさせる夏なのであります。リズムはブレイクビーツになっているので、これまでのような打ち込みリズムとは違って、軽快でグルーヴ感もしっかり出ています。
1. 家路
2. Beach
3. Sunshine in Blue
4. MIDO
5. Super Band
6. ふうりん
7. Pipe Creek
8. Five Shooting Stars
9. Summer’s Gone
10. Butterfly Bones
アレンジはいつもながらに良く出来ていて、ブレイクビーツと合わさって、独特な心地よさを生み出しています。Beachはノリのいい曲ですが、後はほのぼのとしたミドルテンポが続いて、忘れかけていた夏休みのゆったりとした時間を思い出させます。子供の頃の夏休みは永遠に続くのではないかというくらいたっぷりと時間があったと思います。海だけではなく、山にも行って、クーラーがなくて死ぬほど水を飲みまくっていた遠い夏。
どこかY.M.O.的な和の感じもあったりして、リゾートでの夏ではなくて、日本の夏の風景を思い起こさせる作品です。年を重ねたからこそ、こうしたゆとりの夏を表現出来ていると思います。ギターも曲調に合わせて
ジャズ的な音を出しています。大人になってからは取り戻せないような夏の儚さ、そんな心の琴線に触れられる貴重なアルバムではないでしょうか。
家路
Beach
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