72年の作品で、フェイセスのアルバム、ウー・ラ・ラ・と制作時期が重なった事もあって、フェイセスの解散の要因ともなったアルバムです。しかし、バックにはフェイセスのメンバーが参加していて、フェイセスのライブでもレパートリーになっている曲がたくさんあります。バンドでもソロでもスーパースターになったロッドですが、バンドとしてはロッドばかりが目立つばかりではなく、ソロ活動がバンドにまで影響を及ぼすようになり、それがプラスにはたらけば良いが、マイナスになると亀裂が生じてしまうのです。
1. True Blue
2. Lost Paraguayos
3. Mama You Been On My Mind
4. Italian Girls
5. Angel
6. Interludings
7. You Wear It Well
8. I'd Rather Go Blind
9. Twistin' The Night Away
ロッドのしゃがれ声は黒人のそれとは違って独特なもので、酒とタバコでしゃがれた声は、他の誰も真似出来ない唯一無二の声質であります。それ故にジェフベックもベック、ボガード&アピスを結成する時にはロッドをリードシンガーに選んでいたのですが、ロッドはフェイセスを選んだのでした。フェイセスはライブでは酒をあおりながら演奏するという酔いどれバンドであり、そのルーズなノリがこのアルバムにも現れています。基本的には前作の成功の影響を受けていますが、フェイセスの作品との区別がつかないような内容になっています。
それほどある程度
音楽 スタイルが確立されてきていたのです。英国では国民的なバンドにまで成長したフェイセスとロッドの人気は相当なものだったのですが、英国以外ではロッドの人気はありましたが、フェイセスの人気はそれほどではありませんでした。酒と女とロックンロールという絵に描いたようなスーパースターのイメージそのままのロッドスチュアートは、やがてバンドよりもソロシンガーとして活躍していく事になるのですが、ソロとしてやっていけるだけの実力と人気が良く伝わってくる絶頂期の作品であります。
True Blue
VIDEO Lost Paraguayos
VIDEO Mama You Been On My Mind
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