76年の作品で、前作同様Tom DowdがプロデュースでDonald DunnやSteve Cropper、David Lindleyの他にJoe Walshも参加しています。キーボードではDavid Fosterが参加しているので、A.O.R.の要素も取り入れようとしていますが、それほどでもありません。ニューソウルな感じを出していますが、垢抜けしすぎて、それまでのロッドを求めていると失望してしまいます。これはこれで新しいロッドなのだと言い聞かせないといけません。ストリングスアレンジにはArif Mardinが加わり、今回のホーンセクションはTower of Powerが担当しています。当時のアメリカで考えうる最高のスタッフが制作しているだけに、このアルバムも大ヒットしました。
1. Tonight's The Night (Gonna Be Alright) 2. The First Cut Is The Deepest 3. Fool For You 4. The Killing Of Georgie (Part I & II) 5. The Balltrap 6. Pretty Flamingo 7. Big Bayou 8. The Wild Side Of Life 9. Trade Winds
Tonight's The Nightが大ヒットしました。このアルバムでは前半がバラード曲で後半がロックンロールになっています。当時はこうした構成が流行っていたようですが、聴く方としてはバラエティー豊かに曲順は考えて欲しかったというのが正直なところです。ですからアルバム全体としての印象はそれほどよろしくありません。逆に散漫な感じがしてしまうのです。Big Bayouのように、アメリカのサザンロック的なキーワードが出ています。完全にアメリカ人になってしまった感じです。