2006年の作品で、Great American Songbookシリーズはお休みして、今度はロックのカバー曲集になっています。しかもルーツミュージックではなくて、同年代で活躍していたミュージシャン達の曲を取り上げています。歌い手としては、他のミュージシャンの曲を歌ってみたいと思う事は良くある事でしょう。しかし、同業者のライバルの歌であれば、歌うには時間が必要だったのかもしれません。どの曲も、この時期のロッドにふさわしい曲が選択されています。
1. Have You Ever Seen The Rain 2. Fooled Around And Fell In Love 3. I'll Stand By You 4. Still The Same 5. It's A Heartache 6. Day After Day 7. Missing You 8. Father & Son 9. The Best Of My Love 10. If Not For You 11. Love Hurts 12. Everything I Own 13. Crazy Love
久々にロックアレンジでの作品ですが、オーケストラアレンジも絡めて、Great American Songbookの延長としてロックの曲を選択しているようです。Great American Songbookからの人気もあって、この作品もヒットしています。特にアメリカのサザンロック的な曲が多く、CCRのHave You Ever Seen the Rain、Elvin BishopのFooled Around and Fell in Love、Bob SegermのStill the Same、Bonnie TylerのIt's a Heartache、イーグルスのThe Best of My Love、Bob DylanのIf Not for Youなど、どの曲もロッドの声にあった曲ばかりです。
さすがに英国側の曲もカバーしており、PretendersのI'll Stand by You、BadfingerのDay After Day、Cat StevensのFather and Son、NazarethもカバーしたEverly BrothersのLove Hurts、Van MorrisonのCrazy Loveなど、センスのいい選曲がなされています。さすがに目のつけどころが違います。この渋い選曲ですが、全てが新鮮に聴けるような瑞々しさを持っています。Great American Songbookでファンになった人も楽しめるアルバムだと思います。