71年のセカンドアルバムです。アイルランド人夫婦のTerry WoodsとGay Woodsが脱退して、代わりにバイオリンのPeter Knight、ギター、バンジョー、オルガンのMartin Carthyが加入しています。この時期に名作を創っていますので、このメンバーが黄金期だと言えます。女性シンガーは一人になりましたが、男性陣は全員歌いますので、コーラスワークは失われていません。
1. The Blacksmith
2. Cold, Haily, Windy Night
3. Jigs: Bryan O'Lynn/The Hag With The Money
4. Prince Charlie Stuart
5. Boys Of Bedlam
6. False Knight On The Road
7. The Lark In The Morning
8. Female Drummer
9. The King
10. Lovely On The Water
今回はゲストドラマーがいませんので、完全なドラムレスであり、中世的な荘厳さがより強調される形になっています。エレキベースも当時のハードロック系の太い感じで演奏していますし、トラッド色は強まっても、エレキギターでの演奏は不思議なサイケ感を生み出しています。バイオリンはクォーター音程を連発しているのでまるでバグパイプのような響きを持っています。トラッド
フォーク ブームでもあり、ハードロック、プログレが流行っていた時期でもあり、この作品はその中でも個性的な輝きを持ってヒットしました。
日本ではいまいちでしたが、ロックファンをも唸らせるだけのエネルギーに溢れています。ハードロックとか、プログレというのはレコード会社がジャンル付けしていただけで、当時のバンドはその区別も無く、サイケデリックの延長から新しいロックの形を模索していました。その結果、ハードロックになったり、プログレになっていったのですが、トラッド
フォーク ロックもその流れの一つだったと思います。ですから、当時のロックの流れが分かっていれば、違和感無く楽しめるサウンドだと思います。トラッド
フォーク の枠を超えた名盤です。
The Blacksmith
VIDEO Cold, Haily, Windy Night
VIDEO Jigs: Bryan O'Lynn/The Hag With The Money
VIDEO