

71年のサードアルバムで、創始者のAshley Hutchingsが参加した最後のアルバムになります。次回作からドラムが入りますので、ドラムレスのこのバンドの特徴的なサウンドはここまでとなります。しかし、このアルバムでもパーカッションは入っています。重厚なゴシックトラッド
フォークと呼べるような特徴的なサウンドはこのサードアルバムまでが一番重厚です。
1. Gower Wassail
2. Jigs: Paddy Clancey's Jig/Willie Clancy's Fancy
3. Four Nights Drunk
4. When I Was On Horseback
5. Marrowbones
6. Captain Coulston
7. Reels: Dowd's Favourite/10 Float/The Morning Dew
8. Wee Weaver
9. Skewball
ドラムレスなのに重厚という不思議なサウンドは唯一無二と言ってもいいくらいで、エレキもディストーションをかけている訳でもないのに、淡々としたシンプルなギターワークは催眠術的なトランス感を生み出しています。16ビートにしていない事で重厚感が出ているのかもしれません。そして中世的なコーラスワークもその特徴でしょう。普通のトラッド
フォークとは全く違うアプローチです。民族的なケルトとバロックな西洋
音楽の融合と言えます。
このサウンドをヘヴィメタにしたらブラックサバスになりますし、一時期のクリムゾンのようなプログレ感もあります。呪文のような歌、当時ロック界で流行っていたブラックマジックと関連があるかは確認出来ていませんが、非ロック的な手法でありながらロックに共通するかっこよさがあります。当時のジャケットはペガサス盤という凝った作りになっていましたが、そういうジャケットでなくても、サウンドだけで十分に価値のある名盤だと思います。
Gower Wassail
Four Nights Drunk
When I Was On Horseback
Captain Coulston
Reels: Dowd's Favourite/10 Float/The Morning Dew
Skewball
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