第三期 Return to Forever の唯一の作品です。ビルコナーズがいた時を第二期としてアルディメオラがいた時期を第三期とすると、これは第四期とも取れます。しかし、一般的な Return to Forever のイメージは前作で終わっており、この作品を Return to Forever 名義で出した事については疑問が残ります。マハヴィシュヌも最後に変なポップなアルバムを出していたので、同じ感覚なのかとも思われます。この作品の特徴はマハヴィシュヌと同じでボーカル作品になっているところです。
元々ポップ感覚をもったチックコリアですので、こういうアルバムもアリなんですが、Return to Foreverという名義なので不評なのです。スタンリークラークがいるからこの名義なのでしょうが、別のプロジェクトとしてやっていればそれなりに受け入れられたかもしれません。しかし、これまでのReturn to Foreverが創り出してきた作品はどれも歴史的名盤ばかりなので、聴きのがしている方は是非聴いて頂きたいと思います。