78年の作品で、プロデュースにはRichard Robinsonが加わっています。Bruce Springsteenが語りで参加しています。又、当時は最先端だったbinaural recordingいなっていて話題にはなりました。しかし、内容的には締まりが無くなり、ストリートロッカー気取りになっているので、全体的に雑な感じになっています。妙な明るさはルーリードに取ってはマイナスイメージであって、パンクやニューウェイヴが市民権を得始めていた時代ですから、その元祖となる彼がこれでは評価が悪くなるのも納得です。
1. Gimmie Some Good Times
2. Dirt
3. Street Hassle a) Waltzing Matilda b) Street Hass..
4. I Wanna Be Black
5. Real Good Time Together
6. Shooting Star
7. Leave Me Alone
8. Wait
Dirtではニューウェイヴな感覚はありますが、まとまりが無く、説得力に欠けると思います。パンクの影響も出始めてはいますが、元祖である彼が、これほど散漫な感じになっていては示しがつかないと思います。それだけパンクのエネルギーは強烈だったのです。タイトル曲のStreet Hassleは組曲形式になっていて、オーケストレーションが施されていて面白いのですが、若手に対抗しようとしているとしたら力不足です。
しかし、パンクとかニューウェイヴという時代を無視して創っていたとしたら、これはこれで面白いのですが、無視はしていなかった事がはっきり伝わってきますので、何がやりたかったのかがつかみにくい作品でもあります。彼なりに現代の吟遊詩人になりたかったのか、それにしては散漫な感じがします。少し時代に振り舞わせれていたのでしょうか。昔ながらの自分のスタイルと、新しい時代の流れが巧くかみ合っていないアンバランスさが特徴の作品です。
Gimmie Some Good Times
VIDEO Dirt
VIDEO Street Hassle a) Waltzing Matilda b) Street Hass.
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