82年の作品で、これまでアメリカ的な
音楽 をやっていたのが、急に、再びヨーロッパ的なサウンドに回帰しています。ジャケットはTransformer の色を変えただけというアンディーウォーホール的なデザインになっています。完全にニューウェイヴに触発されて作製されています。バックミュージシャンも若手を起用して新しい感性を紡ぎだしています。バウハウスのようなダークなサウンドは80年代のVelvet Undergroundサウンドであり、Velvet UndergroundのHeroineと同じタイトルながら全く別の曲を創っています。
1. My House
2. Women
3. Underneath The Bottle
4. The Gun
5. The Blue Mask
6. Average Guy
7. The Heroine
8. Waves Of Fear
9. The Day John Kennedy Died
10. Heavenly Arms
出だしのMy Houseはまるでボウイのジギースターダストのファイブイヤーのような始まり方で、我こそがイノヴェーターだと言わんばかりの貫禄です。パンクのような激しいサウンドではなく、ニューウェイヴのヨーロピアンな暗さを淡々と描ききっています。特にベースのFernando SaundersのPercy Jonesのようなブンブンベースがプログレッシヴでもあり、P.I.L.にも負けていない鋭利さがあります。80年代ポップの軽薄さとは表裏一体だった、当時のニューウェイヴサウンドの一番カッコいい出来映えになっています。
前作までの大人のロックをやっていても良かったのに、ここからいばらの道とも言える時代の最先端を切り開くような路線に進みます。ヨーロッパ的という事で、これまでのようなアメリカ的な黒人
音楽 の要素が抹殺されて、ドイツ辺りの冷たいダークで退廃的な雰囲気を蘇らせています。かといって、昔の焼き増し的な感じではありません。ジャケットは焼き増しですが、70年代には無かったような冷血なまでの感情を抑えながらも魂を揺さぶる
音楽 を生み出しています。名盤です。
My House
VIDEO Women
VIDEO Underneath The Bottle
VIDEO
The Gun
VIDEO The Blue Mask
VIDEO Average Guy
VIDEO The Heroine
VIDEO Waves Of Fear
VIDEO The Day John Kennedy Died
VIDEO Heavenly Arms
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