84年の作品で、ジャケットからも分かるようにMTV世代に向けた作品となっており、つまりは、80年代ポップなサウンドに仕上げています。これまでは80年代ポップの対局にあるようなダークなサウンドだったから支持されていたのにも関わらず、個々にきて真逆の80年代ポップサウンドに手を出すというのは自殺行為にも等しいのですが、当時はこれで売れると思ったのでしょうか。
1. I Love You, Suzanne
2. Endlessly Jealous
3. My Red Joystick
4. Turn To Me
5. New Sensations
6. Doin' The Things That We Want To
7. What Becomes A Legend Most
8. Fly Into The Sun
9. My Friend George
10. High In The City
11. Down At The Arcade
80年代独特デジタルリバーブたっぷり、ゲートリバームのドラムサウンド、チープなデジタルシンセなど、軟弱になる要素はたっぷり用意されているのですが、ルーリードが歌えば軽薄に聴こえないという面白い現象が出ています。ですから80年代ポップファンにも浸透しなかったし、これまでのファンにも愛想を尽かされてしまいました。しかし、この微妙な中途半端感が現在ではユニークに聴こえると思うのは私だけでしょうか。これはこれで悪くありません。
80年代ポップサウンドという事でアメリカらしい音になっており、参加ミュージシャンもMichael Brecker、Randy Brecker などの他にLakshminarayana Shankarという人も参加しています。ベースのFernando Saundersのブンブンベースは健在なので、ニューウェイヴ感もありながらのポップサウンドです。それでもアレンジは結構凝っていてよいと思います。ルーリードの場合、明るくなると批判され、暗くなると絶賛されるという宿命を保っていますが、このアルバムは明るくても挑戦的な良い作品だと思います。
I Love You, Suzanne
VIDEO Endlessly Jealous
VIDEO My Red Joystick
VIDEO
Turn To Me
VIDEO New Sensations
VIDEO Doin' The Things That We Want To
VIDEO What Becomes A Legend Most
VIDEO Fly Into The Sun
VIDEO My Friend George
VIDEO High In The City
VIDEO Down At The Arcade
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