75年のセカンドアルバムです。最初の頃のカンサスはシングルヒットがあった訳ではありませんでしたが、その実力が早くから認められており、このアルバムはかなり売れています。カナダのラッシュ辺りと同じように、この手のサウンドが好きな人も結構いたので、イギリスの
プログレ が頭打ちしていたこの時期には、アメリカン
プログレ の方が注目されていたのです。
1. Down The Road
2. Song For America
3. Lamplight Symphony
4. Lonely Street
5. The Devil Game
6. Incomudro - Hymn To The Atman
7. Song For America (Single Edit)
8. Down The Road (Live)
イギリスの
プログレ には草原や古城のイメージなどがありますが、アメリカン
プログレ はどこか都会的で、新しさがありました。そのかわりありがたみは少なかったのですが、正に時代の変わり目に登場してきたのが、このカンサスなのです。このセカンドアルバムはファースト以上に長い曲が揃っており、
プログレ 大作指向になっているのにも関わらず、予想以上に売れた事によって、彼ら自身も自信に繋がっています。
ポップと言っても変拍子も連発しますし、一つの曲の中でめまぐるしく場面が変わっていく様は本家イギリスにも負けていません。勿論アメリカにもクラシックをたしなむ風潮はある訳ですが、大半の若者達はのんきにビバリーヒルズ高校白書みたいな生活を送っている訳ですから、そういう人たちにも聴こうという気持ちにさせるだけの要素がアメリカン
プログレ にはあったのです。それはイギリスのバンドには無いものなので、イギリスのバンドは後にその要素を取り入れていくようになります。
それはロマンチシズムの違いだと思います。ドラマを見ていても、ヨーロッパとアメリカではロマンチシズムが違っているのが分かると思いますが、そこが
音楽 人にも現れているのです。明快な答えを求めるアメリカと違うヨーロッパの文学的な恋愛の方が、本来は日本でも馴染み易いものでしたが、今では日本でもアメリカ的になっているようにも感じますので、日本でもアメリカンプログレは受けていたのです。
Down The Road
VIDEO Song For America
VIDEO Lamplight Symphony
VIDEO
Lonely Street
VIDEO The Devil Game
VIDEO Incomudro - Hymn To The Atman
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