74年のセカンドソロアルバムで、これも全曲カバー曲になっています。ファーストではロックやゴスペル色があってかっこ良かったのですが、このアルバムではジャズスタンダード曲や明るい曲が多く、フェリー流ダンディズムを強調した作品になっています。フェリー独特の変なビブラートの効いた歌声は独特で真似するのは大変ですが、下手なのか巧いのか分からないところがニューウェイヴ感覚へと繋がっていきます。
1. The 'In' Crowd
2. Smoke Gets In Your Eyes
3. Walk A Mile In My Shoes
4. Funny How Time Slips Away
5. You Are My Sunshine
6. (What A) Wonderful World
7. It Ain't Me Babe
8. Fingerpoppin'
9. Help Me Make It Through The Night
10. Another Time, Another Place
グラマラスなメーキャップをしていたロキシーとは違って素顔のままのソロ活動ですが、歌の変態性は代わっていませんので、結構毒も感じます。そこが大人の危険な感じがしてエロティックなのです。ロキシーミュージックの変態性も受け入れるのに時間がかかると思いますが、それを受け入れられれば、このソロアルバムも気に入るはずです。グラムロックといういかがわしい淫美な芳香を体現しているブライアンフェリーならではの危険な恋の味わいを堪能出来ます。
ベースでJohn Wettonが参加しており、彼はクリムゾンからフェリーのバックバンドに入り、ロキシーのメンバーにもなっています。ブライアンフェリーのように突然変異のミュータントのように気持ち悪いのに、ダンディーに決めてカッコつけているというキャラクターは、それまでは存在しておりませんでしたので、ロック界にとってもスキャンダラスでデンジャラスな存在でした。中世的なのにやたら女好きという不思議な存在は、その後の変態的なミュージシャンの出現を許容する為に必要な人柱でした。この魅力が分かれば、禁断の淫美な世界へと誘われる事でしょう。これも名盤です。
The 'In' Crowd
VIDEO Smoke Gets In Your Eyes
VIDEO Walk A Mile In My Shoes
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Funny How Time Slips Away
VIDEO You Are My Sunshine
VIDEO (What A) Wonderful World
VIDEO It Ain't Me Babe
VIDEO Fingerpoppin'
VIDEO Help Me Make It Through The Night
VIDEO Another Time, Another Place
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