

79年の作品で、ロキシーが活動停止中という事もあり、初の全曲オリジナルのソロアルバムとなりました。バックメンバーもロキシーのメンバーが参加しているので、何の為の活動停止なのか分かりませんが、
ソウルフルでポップな曲はロキシーでは出来ない感じですが、この後のロキシーではこの路線が現れてきます。そういう意味でも、一度リフレッシュさせる必要があったようです。
1. This Is Tomorrow
2. All Night Operator
3. One Kiss
4. Love Me Madly Again
5. Tokyo Joe
6. Party Doll
7. Rock Of Ages
8. In Your Mind
ソロとして来日もしていたので、変な東洋感覚のTokyo Joeという曲を創っています。バックメンバーにはPhil Manzanera、Paul Thompson、John Porter、John Wettonというロキシー関係の他、ギターは前作から引き続きChris Spedding 、Mel Collinsも参加しています。プロデューサーはSteve Nyeで、サウンド的にはグラム調の
ソウルミュージックというところです。ホーンセクションが入って、ロキシーではやらないフォーマットだからこそフェリーのボーカルも普通ではない感じです。
微妙なビブラートと、くねくねと体を動かしながら歌うフェリーは爬虫類的な気持ち悪さでありながら、ダンディー気取りという、それまでのロックスターには無かったミュータント的な違和感がありました。その存在感で
ソウルミュージックをやっているので、普通の
ソウルミュージックというイメージがありません。感覚としては後のニューウェイヴへとつながるものがあり、ブライアンフェリーでしか味わえないロックなのであります。これも名盤です。
This Is Tomorrow
All Night Operator
One Kiss