75年、シャークスを脱退したクリススペディングは本格的にソロ活動を再開させます。タイトルも自分の名前をシンプルにつけた作品は、ロックンロール、ロカビリーの甘酸っぱい青春の香りがする作品になっています。プロデューサーにはジェフベックやスージークアトロで有名なMickie Mostを器用して、髪の毛もリーゼントにして、このアルバムではロカビリー風のジャケットを着ています。ロックンロールギタリストとなったクリススペディングの活動はここからスタートします。
1. New Girl In The Neighbourhood
2. School Days
3. Sweet Disposition
4. Bedsit Girl
5. Guitar Jamboree
6. Jump In My Car
7. Hungry Man
8. Motor Bikin'
9. Catch That Train
10. Nervous
11. Boogie City
12. Working For The Union
13. Running Round
14. Truck Drivin' Man
日本ではヒットしていませんが、イギリスではアルバム発売前からMotor Bikin'がシングルで大ヒットしています。彼の最大のヒット曲です。そういう事でも前評判が高かった作品となり、そこそこのヒットとなったアルバムでもあります。日本ではギター物真似をしているGuitar Jamboreeが話題となって注目されました。エリッククラプトンやジョージハリソン、レスリーウェストなど、数々のギタリストの物まねをやっています。物まねの時だけ歓声が入ってバカ受けしている様子にしています。ギターをコピーする事はあっても、そっくりに演奏して曲にしているのはこの曲くらいなものでしょう。
ブライアンフェリーの時のようにハードなプレイはあまり無く、ギターサウンドもカラーバリエーション豊かにロカビリーなプレイに徹しています。元々はジャズ系のギタリストですから、テクニックは申し分ありませんが、ロックギターでこれだけアイデアを持っているというのも凄いギタリストです。ブライアンフェリーのバックギタリストとして来日もしていて、このアルバムも話題になって、クリススペディングが一番注目されていた時期の作品です。ギタープレイや音色のアイデアも多彩で、ただ弾きまくるだけのギタリストではなく、センスのいいギタープレイという意味でも参考になると思います。名盤です。
New Girl In The Neighbourhood
VIDEO Bedsit Girl
VIDEO Guitar Jamboree
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