93年のアルバムで、ドラムのSterling Campbellが脱退して四人となりましたが、ドラムはゲストミュージシャンに任せて、又新境地に挑戦しています。当時はデジタルロックという、バンドの中にサンプリングサウンドも含まれたサウンドを展開してたジーザスジョーンズがいましたが、それを意識したようなサウンドになっています。ブリットポップなど、新しいアイドルがもてはやされていただけに、Duran Duranとしてもアイドルの先輩としての意地を見せつけています。
1. Too Much Information
2. Ordinary World
3. Love Voodoo
4. Drowning Man
5. Shotgun
6. Come Undone (Album Version)
7. Breath After Breath
8. U.M.F.
9. Femme Fatale
10. None Of The Above
11. Shelter
12. To Whom It May Concern
13. Sin Of The City
基本的にはこれまでと同じ、ホワイトファンクや
ソウル の曲を創っていますが、ドラムパターンなどは当時の流行のハウス系パターンを使用しています。時代に合わせたアレンジでありますが、やはりこのバンドは上ものがしっかりしていて、良い曲を創っています。プロデュースはJohn Jonesで、ダンスフロアもディスコからクラブと呼ばれるようになった時代ですので、クラブ向きのダンスミュージックを創りだしています。ニューロマンティックの発祥もクラブミュージックから発信されていたようなものですから、彼らの得意分野での勝負になっているのです。
しかし、Duran Durangあまだ現役で頑張っている事すら知らない人が多い時期でもあり、それほど注目されていませんでしたが、さすがに本国イギリスではしっかりアピール出来ていて、久々に売り上げが回復しています。内容的には全然現役バリバリのバンドのテンションを保っており、新しいアイドルにも負けていません。と言うよりも、当時のシーンの中でも良質な作品になっています。既に実力派バンドに成長しているのです。ただ、昔の栄光の方が輝かしいだけに、その内容が評価されていないのは残念です。素晴らしい名盤だと思います。
Too Much Information
VIDEO Ordinary World
VIDEO Love Voodoo
VIDEO