

83年のサードアルバムで、彼らの最高傑作であり、一番売れたアルバムです。ファーストはシンセポップ、セカンドはファンカラティーナときて、サードアルバムは当時流行っていたモータウンサウンドを80年代サウンドで再現した作品になっています。スタイルカウンシルを始め、カルチャークラブ、ワムなどがモータウンを意識した曲を創るようになり、当時はファンクや
ソウルよりも重くない、軽快なモータウンサウンドがもてはやされました。
1. Pleasure
2. Communication
3. Code Of Love
4. Gold
5. Lifeline
6. Heaven Is A Secret
7. Foundation
8. True
タイトル曲のTrue、Gold、Communicationがシングルヒットしました。MTVでヘヴィーローテーションでかけられるような軽快な洗練されたサウンドでした。モータウンレコードレーベルですが、それは
音楽として一つのジャンルとして確立された世界であり、リズム&ブルースとビートポップが混じり合ったような、黒人
音楽としてはポップなヒット曲を出していました。ホワイト
ソウルやホワイトファンクが流行る中、モータウンを敬愛する事を表明するミュージシャンが続出しています。Spandau Ballet もその敬愛の念を持って、このアルバムを制作しています。
ですから、曲の出来映えはずば抜けて良いです。Gary Kempが全曲創っているのですが、この人はどんなジャンルでも器用に良い曲を生み出します。ただ、このアルバムがあまりにもよく出来過ぎて、人気はこの時がピークであり、この後はニューロマンティックもともに存在感を薄めていきます。それでもデュランデュランに負けない人気を獲得する事に成功しました。どの曲も
ソウルフルで、もっと後だったらネオアコと呼ばれていた事でしょう。基本ファンキーである事は守っています。捨て曲一切無しの名盤です。
Pleasure
Communication
Code Of Love