2008年の作品で、現在の最新作です。もはやこの時代に、いまさらテクノやエレクトロニカというのも新鮮味がありませんので、その辺の感覚がつかめてきたのでしょう。前作はロックンロールな作品でした。そして今回はロックバンドスタイルによるダンスミュージックになっています。テクノ無しでのダンスミュージックという、これまた新しい試みになっています。つまり、ポップなんです。これまでのパンキッシュな怒りは消え失せて、
音楽 を感じて楽しめという基本に戻った感じです。
1. Beautiful Future
2. Can't Go Back
3. Uptown
4. The Glory Of Love
5. Suicide Bomb
6. Zombie Man
7. Beautiful Summer
8. I Love To Hurt [You Love To Be Hurt]
9. Over & Over
10. Necro Hex Blues
11. The Glory Of Love
少したくましくなって、デビュー当時のギターポップバンドに戻った感じです。毒を吐き過ぎて窒息してしまいそうになったところで、これです。この見事な変化三昧こそがこのバンドの特色でもありますが、ここまで潔いと感動してしまいます。まさかデビュー当時の感じに戻るとは誰も予想出来なかった事でしょう。勿論あの中世的で弱々しかった感じはなくて、ここ最近でたくましくなったバンドの演奏でのこのポップさは斬新です。
ポップですから曲も良いのです。シンセもチープに使って、80年代サウンドにはならないように工夫しています。テクノにもアレンジ出来そうな曲ばかりなので、アイデア次第で、いかようにもアルバムを脚色出来る能力があるのだと思います。この辺のさじ加減で巧いと言うのも熟練となった証でしょう。まだまだ、いかようにも変化していけるだけの振り幅を持ったバンドだと思いますので、この後の新作も楽しみです。変化しなくなった
音楽 シーンをあざ笑うかのような名盤です。
Beautiful Future
VIDEO Can't Go Back
VIDEO Uptown
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