

パルプは
ブリットポップブームにのって売れたバンドですが、下ずみが長く、70年代から活動しているバンドです。そしてこのファーストアルバムは83年にやっとリリースした作品になります。ここで聴けるのはアコースティックでイギリスらしいポップな曲です。フォークロックというには、イギリスらしいポップ感覚があります。デヴィッドボウイやT-REXがやっていたようなフォーク調の曲と、グラマラスなJarvis Cockerの歌が特徴です。
1. My Lighthouse
2. Wishful Thinking
3. Joking Aside
4. Boats And Trains
5. Blue Girls
6. Love Love
7. In Many Ways
8. Looking For Life
メンバーはボーカルのJarvis Cockerを中心にPeter Boom、Wayne Furniss、Beefy Garryo、Simon Hinkler、David Hinklerの6人組です。当時はパンクやテクノ、ニューウェイヴが真っ盛りな時期に、このフォーキーな作品は全く注目されませんでした。
ブリットポップが生まれる前から、イギリスでは伝統的にポップな
音楽をやるバンドはいました。ヒット曲があれば、それなりに注目されるのですが、ヒット曲を出していないバンドは、ほとんど世界的には無名でした。
しかし、マニアックなファンには、こうしたバンドを発掘する人もいるのですが、パルプは全く日本には届いていませんでした。まるで60年代や70年代の曲調を継承しながらも、独特の当時の若者の感覚で創られた曲は、受け入れられるまでには時間がかかったのです。まだ世界的にアピール出来るほどの完成度がないのも事実ですが、この素朴な感じは心暖まる
音楽です。当時の騒乱の時代に、これだけ美しい
音楽を創っていた若者がいたと言うのは凄い事です。
My Lighthouse
Wishful Thinking
Joking Aside