

93年のセカンドアルバムで、彼らの出世作となりました。プロデュースはファースト同様、Butch VigとBilly Corganの共同プロデュースでありますが、よりサウンドをトリートメントして、歌もポップにした結果、このアルバムから大ヒットとなっていきます。やはりアメリカではファーストのようなスタイルは受け入れがたいところがあったのでしょう。これまでと同じくキュアーに影響を受けたダークなサウンドなのですが、より分かり易くなって、オルタナシーンにも受けるようになっていきます。
1. Cherub Rock
2. Quiet
3. Today
4. Hummer
5. Rocket
6. Disarm
7. Soma
8. Geek U.S.A.
9. Mayonaise
10. Spaceboy
11. Silverfuck
12. Sweet Sweet
13. Luna
Cherub Rock、Today、Disarm、Rocketとシングルヒットも出して、アルバムも爆発的に売れました。Billy Corganの歌は結構クセがありますが、サウンドに合っていて、他のバンドとは違う独自の世界観を持っています。ファーストは
サイケデリックないい雰囲気があったのですが、この作品からは攻撃的な部分も加わり、アメリカのシーンでも受けるようになっています。ジャケットもキュートで、中身は結構アシッドな雰囲気があったりというギャップもいいです。日本でもスマパンと言う愛称で親しまれていきます。
イギリス的だったファーストに比べると雰囲気が違っていますが、アメリカで売れる要素が加わり、イギリスでも問題なく受けるサウンドになっています。そして世界的な成功を手に入れたのです。
音楽的な幅も広がり、単なるオルタナバンドとは違う期待感があります。ダーク感はデフォルメされて、全体的には程よいポップ感があり、屈折しているのだけれども、どこかファンタジックであり、夢の中の痛みみたいな
音楽です。名盤です。
Cherub Rock
Quiet
Today