

2008年の再結成時の作品です。再結成してからの作品も含めて4枚しかアルバムがありません。それだけ1枚1枚が重要な作品になっています。プロデュースはChris PotterとTim Branとの共同作業になっています。ポップ路線ではありますが、このバンドの特色であるサイケな感じは、今回はU2やエコバニのようなネオサイケなスタイルになっています。
1. Sit And Wonder
2. Love Is Noise
3. Rather Be
4. Judas
5. Numbness
6. I See Houses
7. Noise Epic
8. Valium Skies
9. Columbo
10. Appalachian Springs
バンドへの執着がないのか、作品の少ないバンドですが、このバンドでやる時は、それだけの内容の濃い作品を生み出しています。今回も素晴らしい作品ですが、サイケとポップロックを組み合わせるとU2のような80年代ネオサイケになってしまうと言うのは意外ですし、少し残念な結果ですが、それでも素晴らしい内容になっているので、結果オーライでしょう。シューゲイザーもU2の影響もあるのかもしれません。
自分に正直でいると、バンドという集合体は長続きしないのが普通だと思います。ミスチルやサザンのようなバンドは嘘つきなのです。ファンの望んでいる
音楽を提供し続けるバンドというのも不自然です。ファンが求めていないものも提供しながら、ファンもバンドも成長していくと言うのが70年代までのロックのあり方でした。いつもファンの望んでいる
音楽を提供して爆発的に売れているバンドと言うのは自分に対しても、ファンに対しても嘘つきなのです。嘘をつかないといつも同じような曲は創れないでしょう。そんなバンドだらけの今日。このバンドは正直故に長続きしないし、作品も変化し続けています。そんなバンドって、本当はありがたい存在なのです。素晴らしい名盤です。
Sit And Wonder
Love Is Noise
Rather Be