デバインコメディーはパワー
ポップではありませんが、バートバカラックなどのソフトロックを継承するミュージシャンとして、当時は珍しい特異な存在としてデビューしました。このアルバムは90年にリリースされたミニアルバムですが、これによりデビューしました。まだ、ネオアコみたいなアレンジで、オーケストレーションもシンセで代用しています。まだ金がなかったんですね。
1. Ignorance Is Bliss
2. Indian Rain
3. Bleak Landscape
4. Tailspin
5. The Rise And Fall
6. Logic Vs Emotion
7. Secret Garden
Divine Comedyとは、ダンテの神曲の原題ですが、Neil Hannonと言う人物のプロジェクト名です。バックメンバーは、ギターのLawrence Hoy、ベースのJohn McCullagh、ドラムのKevin Traynorで、インディーレーベルからデビューしています。ですから、当時はほとんど話題にはなりませんでしたが、90年代に入ってから、徐々にソフトロックブームが静かに始まりだした頃から、現役のミュージシャンが流行も無視してソフトロックしているとして、徐々に名前が知られるようになっていきます。
私も当時バートバカラックを研究していた時期だったので、タイミング的には見事にハマりました。このアルバムはまだロック色がありますが、徐々にロック色が無くなっていき、ロックフォーマットじゃないのに、ロックミュージシャンの匂いがプンプンして、とても気に入りました。既成のロックに飽き飽きしていたので、非ロックな作品の方が魅力的だったのです。その為、民族
音楽にものめり込むようにもなり、現在のSAMARQANDのへんてこりんな
音楽が形成されるようになりました。私にとっては、80年代より90年代の方が刺激的だったのです。この作品はまだネオアコみたいで、
音楽的には完成されていませんが、ファンとしては見逃せない名盤です。
Ignorance Is Bliss