93年のアルバムで、ここからメジャーレーベルへ移籍しており、このアルバムから世界的なデビューとなります。邦題は騒音的美学の終焉と題されて、ノイジーエレクトロニカ好きな心理を揺さぶらせます。メンバーが増えており、Sean O'Haganがギターとキーボード、Andy Ramsayがオルガン、パーカッション、bazoukiといったマルチプレイヤーが増えて6人組となります。それだけサウンドも厚みが増しています。
1. Tone Burst
2. Our Trinitone Blast
3. Pack Yr Romantic Mind
4. I'm Going Out Of My Way
5. Golden Ball
6. Pause
7. Jenny Ondioline
8. Analogue Rock
9. Crest
10. Lock-Groove Lullaby
デジタルシンセが当たり前になっていた時代でしたが、
テクノ 界でもアナログシンセの太いサウンドが見直されていて、彼らもモーグなどのアナログシンセを多用したサウンドは時代遅れではなく、時代に求められていたサウンドでした。デジタルよりも暖かみのあるサウンドで、感情を殺したような淡々とした
音楽 を演奏すると言う、アンニュイなスタイルが特徴です。当時はアナログシンセが高値で売買されるような時代になり、シンセメーカーもアナログモデリングシンセを出すような流れになっていきます。不安定だったアナログシンセをデジタルという安定した環境で制御しながらアナログシンセのような音を出すと言う使い易いシンセが登場する事になります。
当初は金のない若者が、二束三文で売られていたアナログシンセを使って、制作した作品が売れるようになったのがきっかけです。確かに最初のデジタルシンセは奇麗な音がしましたが、
音楽 としては感動のない者ばかりでした。アナログシンセの方が心を良さぶれる音を出します。ステレオラブのサウンドも音としては古くさいものですが、90年代には音響派というありがたい認識がされて一目置かれるバンドになっていきます。
テクノ 系ほど冷淡ではない暖かみがあり、憎めないバンドと言えるでしょう。このジャンルとしては名盤と言っていいです。
Tone Burst
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