92年の作品で、これもドイツのEnjaからリリースされています。メンバーはトランペットのNicholas Payton、サックスはJavon JacksonとJoshua Redman、ピアノがGeorge Mrazでス。ピアノレスで、スタンダード曲を中心に演奏されています。思いっきりハードバップしていて、ここまで徹底的にやられると気持ちいいです。モダン
ジャズ 復興も何も関係なく、エルヴィンにはこれしかにと言うくらい最高の演奏を披露しています。
1. Not Yet
2. Have You Seen Elveen?
3. Angel Eyes
4. Ding-A-Ling-A-Ling
5. Lady Luck
6. The Biscuit Man
7. Body And Soul
8. Strange
9. My Romance
10. Youngblood
和音を演奏する楽器がないので、全体的には攻撃的ですが、ムーディーな曲では管の響きが色っぽいです。これまでトランペットを入れたフォーマットは少なかったのですが、Nicholas Paytonのペットを大々的にフューチャーしています。ヒップホップ全盛期なのに、スタンダードばかりなのに、少しも古くさく感じさせない若々しい演奏は、まだモダン
ジャズ は死んでいない事を証明しているかのようです。
ハードバップなので、ソロ合戦もあるのですが、いまだにソロでのひらめきは衰えていません。ロックシーンではアドリブを演奏出来るミュージシャンが減っている中、さすがにバップの時代に鍛え上げてきた感性は非凡です。演奏者の力量に全てがかかってくる
ジャズ ミュージックのあり方を、現在見失っている
音楽 シーンで見直すにはうってつけの作品だと思います。活きた
音楽 の良さが分かる時代に戻って欲しいものです。名盤です。
Lady Luck
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